先天性股関節脱臼
「先天性股関節脱臼」について 今日はご紹介します
先天性股関節脱臼
新生児期から乳幼児期における小児整形外科分野の代表的疾患。
発生頻度は人種的、地域的にかなりの差があります。 性別では女児に多く一般に男児の4~5倍とされています。
単一因子ではなく多因子が関与していると考えられており内因性因子と外因性因子に分けられます。 内因性因子としては人種的特性、靭帯弛緩性、ホルモン分泌、遺伝的素因などが関与しているとされ、 外因性因子としては出産前の子宮内肢位(特に臀位)、出生後の股関節肢位などが関与していています。
骨盤寛骨臼と大腿骨頭それぞれの関節軟骨が全く接触面をもたないものを脱臼、 部分的に接触面をもつものを亜脱臼とよびます。
外傷性脱臼と大きな違いは大腿骨頭は関節包に覆われたまま脱臼しているという点 したがって脱臼している患児に痛みはありません←
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〈その見分け方〉
開排制限、大腿皮膚溝の非対称、 患児を仰臥位とし両側の股関節を検者の両手で同様の強さで屈曲、 外転していくと患側股関節では開排制限が見られる。
患児を仰臥位として両足をそろえ、股および膝関節を屈曲し、左右の膝の高さを比較し判定する。 脱臼側で膝が低くなる。
〈治療方法〉 1)Pavlik装具を使用した整復法(リーメンビューゲル法) 2)牽引後全麻下徒手整復法 3)観血的整復術